若い人に好まれ、つづらは予約がぎっしり
つづら(葛籠)と聞いてその形や用途がすぐに思い浮かぶ人は、少なくなってしまったのではないでしょうか。外側に塗られた黒や朱の漆がつややかな、竹を編んでつくった蓋つきの四角いかご。昭和30年代の終わりごろまでは、どこの家庭でもきっと1つや2つは使われていたことでしょう。戦前、つづらをつくる店は、関東だけで200軒もあったそうです。それが今は、岩井つづら店を含めて全国にわずか3軒。
岩井つづら店の当主、岩井さんはこう言います。「日本人が日常的に着物を着ることがほとんどなくなったからつづら屋も、ということでしょう。でもつづらそのものは、若い人にはとても人気があるんです。洋服とか小物をしまうんですね」
そのつづらを部屋に出しておいて、和のテイストのインテリアとしても楽しむ。そんなファンにも支えられて、岩井さんがつくるつづらはいつも予約が約200人、4ヶ月から半年待ちなのです。 |