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高峰秀子さんの 「着 物 beauty」

昨年末、永眠された女優・高峰秀子さん。


日本映画史に残る偉業、名作に長年大きく ゝ貢献されたお方。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B3%B0%E7%A7%80%E5%AD%90


高峰さん。 デコちゃん(高峰さんの愛称)。

彼女の作品、その芸術性。底深い演技力に導かれて、私は邦画と云うものを探求し始め、彼女の潔い「賢い」生き方にもしびれて、そして著作のファンでもあり、人間・高峰秀子の姿に云わば【惚れて】、この数年来を過ごして来ました。


年末の訃報はとても寂しいものでした。
でも心の中には永遠に、スクリーンのデコちゃんの姿が映ります。



そして 私は高峰秀子さんの着物のとりなしにも心底、惚れていて・・・。



「着物の仕事で生涯やって行くんだ」と決意した理由の一つには、高峰さん主演「無法松の一生」の劇中、普段着物(絣に名古屋帯のシンプルな着こなし)の楚々とした美しさ、その品格、佇まいに大きく感動したのが一因で、和装の風趣、その性格に「美」を発見してしまったからなのです。



着物姿に女性のリアリズム、表現力をたたえる高峰さんの映像作品をBlogにて僭越ながらご紹介させて頂きます。今日はそんなテーマにてお届けします ☆☆




『乱れる』(成瀬巳喜男 監督、1964年)




『女が階段を上る時』(成瀬巳喜男 監督、1960年)

        衣装(着物スタイリング)は高峰さんが担当されています。




『娘・妻・母』(成瀬巳喜男 監督、1960年)


私は高峰さん並びに成瀬巳喜男映画(和装姿の俳優さん達の立ち居が見事)のファンでもあるのですが、彼女の着物姿、身のこなし、成瀬作品の中で浮かびあがる【暮らし】の姿に「日本」に息づく女性美を感じずにはいられません。






『細雪』(阿部豊 監督、1950年)

こちらは谷崎文学を華麗に映画化した細雪からは地唄舞のシーン。
舞指導は武原はんさん。何とも贅沢な芸の競演です。




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・・・ ほんの少しですが、高峰さんの「着物美」をご紹介させて頂きましたが、上の素晴らしい作品を垣間見ることによって、和装の趣き、その魅力の真髄に触れて頂ければ幸いに存じます。



また 珠玉の「着物beauty」をBlogにてお届けします。

着物姿を愛する一人の日本人として。

 

 

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TOKYO MASUIWAYA  プレス  出張 麻依子 (ではりまいこ)